合宿免許取得で選択できるレギュラーとは

合宿免許は、用意されている宿泊施設で寝泊まりをしながら、毎日教習を受けるのが特徴です。大抵の教習所では、複数のプランが用意されていて、参加する人数や料金などを考えて選ぶことができます。そして、プランの中には、レギュラーというものが用意されている場合も多いです。

そのレギュラープランが具体的にどういったものなのか、どのような人に向いているのかなどを解説します。

合宿免許の決め方を4つのポイントで解説!

ひとつの部屋を複数人でシェアするプラン

合宿免許のレギュラーは、いわゆる相部屋です。宿泊施設のひと部屋を、合宿免許の取得を目指す複数人で共同利用する形となります。具体的な人数は教習所や参加希望者の人数によって変わりますが、最低でも2人、最大だと8人程度になると考えておくと良いでしょう。

教習所によっては、相部屋プランやルームシェアプランと呼ばれることもありますが、内容は全てレギュラーと変わりません。そして、レギュラーは原則として、同性同士で利用します。そのため、異性と一緒に生活するのが嫌だという人でも、問題なく利用可能です。

ベッド以外の設備は共同使用

合宿免許のレギュラーでは、個別のベッドが用意されています。けれど、ベッド以外の設備は、他の人と共同で使用するのが基本です。部屋についているコンセント、衣類収納用のクローゼットやハンガーなどは、相談して使わなければなりません。

部屋に備え付けられている風呂やトイレも、もちろん共用です。ただ、レギュラープランが用意されている教習所の宿泊施設は、部屋に風呂やトイレが用意されていない場合も多いです。よって、同じ部屋の人だけでなく、同じ宿泊施設を利用している人同士で、トイレや浴場を共用しなければいけないかもしれません。

ベッドのタイプはシングルあるいはカプセルの2択

合宿免許のレギュラーで用意されているベッドは、シングルタイプが基本です。人数分のベッドを部屋に置かなければいけないため、あまり大きなベッドは使えないと考えておきましょう。また、宿泊所によっては、カプセルタイプのベッドが用意されている場合もあります。

出入り口以外は塞がれている形のベッドで、横に並べられたり、縦に積み重ねられたりしていることが多いです。積み重ねることで、少ないスペースでも使えるので、大人数が参加するタイプのレギュラーだと、カプセルタイプのベッドが選ばれる傾向があります。

慣れない人は、圧迫感を抱くかもしれませんが、カプセルの中はプライベートスペースのようなものです。そのため、周囲が気になる人は、安心して眠れる可能性があります。

格安で利用できるのが大きなメリット

合宿免許のレギュラーは、ひとつの部屋を複数人で使用するため、利用料金が安いのがメリットです。部屋の利用料金を、相部屋になる人同士で折半する形になります。よって、部屋を使用する人数が多くなればなるほど、レギュラーの料金は安くなると考えると良いでしょう。

合宿免許の取得にかかる費用は、決して安くはありません。そして、教習費を削ることはほぼ不可能です。したがって、合宿免許の費用をなるべく抑えたいのであれば、レギュラーを選択して、宿泊費を減らすと良いでしょう。

知らない人同士で仲良くなれる

合宿免許のレギュラーでは、初対面の人が1人で参加することが多いです。

そのため、知らない人と共同生活をしなければなりませんが、合宿には3週間程度かかるので、時間をかけて仲良くなれる可能性があります。

そして、仲良くなった人達同士で支え合って、合宿免許の取得に挑めるのも、レギュラーのメリットです。部屋を一人で使用するのであれば、孤独感によって、メンタルの負担が大きくなりかねません。その点レギュラーだと、教習時間中以外は、みんな部屋で過ごすので、孤独感を抱きにくいです。

また、学科試験合格に向けて、一緒に勉強するということもできるかもしれません。もし、レギュラーで相性が良い人と相部屋になったら、合宿免許の取得そのものが良い思い出になる可能性もあります。合宿で会った人と、将来的に友達関係を維持できることもあるかもしれません。

また、知らない人と同じ部屋で長い間暮らすというのは、中々できることではありません。よって、特殊な体験ができたということ自体が、良い思い出になることもあり得ます。実際に、相部屋になった相手はあまり好きではなかったけれど、合宿自体は楽しい思い出になっている人もいます。

教習所内に宿泊施設が用意されていることが多い

合宿免許の取得では、教習所から離れたところに宿泊施設があり、毎日通わなければならない場合もあります。しかし、レギュラーの場合は、教習所内に宿泊施設が用意されていることが多いです。そのため、わざわざ教習所まで通う手間がありません。

教習に関して何かわからないことがあれば、教官に簡単に質問することができますし、窓口で次に受ける教習の予約をすることも簡単です。

友達同士で参加して部屋を貸し切るという手もある

レギュラーは、知らない人同士で同じ部屋を使用するのが基本ですが、友達同士で相部屋になり、貸し切りのように使うということも不可能ではありません。4人から8人程度の大人数で申し込みをすれば、同じ部屋に割り振られる可能性が高いです。

教習所によっては、友達同士だということをあらかじめ伝えておけば、部屋の割当てを考えてくれるかもしれません。レギュラーは、どのような人と相部屋になるのかがわからないというリスクがありますが、友達同士で相部屋にするのであれば、そのリスクはありません。

ただ、友達同士で申し込んだ場合も、同性同士で部屋を使う点は同じです。男女混合の友達グループだと、貸し切りのように使うことはできないので注意しましょう。

レギュラーに不向きな人は要注意

レギュラーのメリットは多いですが、全ての人に合っているわけではありません。誰かと同じ空間で生活をするのが苦痛だという人は、そもそもレギュラーには向いていないです。また、複数人で生活するので、ある程度生活リズムを合わせる必要があります。

夜更かしはあまりできないと考えておきましょう。さらに、設備の使い方などが原因で、ケンカのようなトラブルを起こすこともしてはいけません。よって、自分のペースで生活をしたい、他人の生活スタイル次第では大きなフラストレーションが溜まるという人は、レギュラー向きとは言えないでしょう。

もし、このような、レギュラーに向いていない人に自分が当てはまっているのであれば、レギュラーは避けた方が無難かもしれません。

条件が合うのであればレギュラープランの合宿免許を選ぼう

合宿免許のレギュラープランは、費用を抑えたい場合に合っています。ただ、誰でもレギュラープランを選べば良いというわけではありません。大勢の人と一緒に生活をすることに楽しみを感じられたり、誰とでも仲良くなれたりすることなどが条件となります。

そういった条件を満たしているのであれば、レギュラープランを活用して、免許合宿に参加すると良いでしょう。